「白い菊の思い出」

2011年5月17日

 

liblogo.jpg 子育て中の日々のさまざまな出来事、子どものつぶやきなどをご紹介します

 


 


「白い菊の思い出」

“お母さん これあげる”
“百円だったよ”
目を輝やかして さしだした 白い菊一輪

“あんね、ボク、急いでタクシーで帰ったよ”
と息をはずませる 小2の息子に
“え~今日は母の日よ
なんでカーネーションじゃないんね、
なんで葬式の花なんね!
百円の花買うのになんでタクシーなんか乗って!”

私のなんで!に
彼はただ泣きじゃくる。

あの時はごめんね。
大人になって教えてくれたね。
真っ白の花が とってもきれいだったから
一刻も早く 母さんにあげたかったと。

生徒と心が行き違いになりそうな時
あの時の菊を思い出すって
教師になった息子は言う。
誰も悪くないって
いいきかすと。

  白い菊
 

Illustration by Uちゃん

 

作者紹介:
詩…中原さん(元かわせみプール館長)
挿絵…Uちゃん(くれパステルメンバー)

 
 uchan.gif [くれパステルメンバーの感想]
私自身が子どもの時、同じようなことを思いました。
1束100円くらいで売られていた菊の花束がとてもきれいだと思って
『お母さん、これ買おうよ!』とお願いしたら
『それはお墓参り用のお花だからね〜。』
家に飾るのにはちょっとね、と却下されてしまって悲しかった思い出があります。
その時の気持ちを思い出して描きました。

現在は私自身が、2歳と、7ヶ月の子達のママになりました。
この詩を読んで久しぶりに、自分が子どもの頃の記憶を振り返りました。
そして、子どもの純粋な気持ちを折らないような子育てをしたいと、
改めて心に誓うことができました。(Uちゃん)


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