助産士の姫宮さんにお話を伺いました

2011年2月18日

プロフィール

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姫宮万寿子氏 呉市在住で三児の母
免許<助産師 保健師 看護師>取得から二十年を超える。1995年に出張専門の開業助産師として届け出、今に至る。

主な活動

  • 母乳育児相談
    • 母乳育児、乳腺炎に関するケアー、その他 育児全般の相談新しく出会う赤ちゃんは毎年百人近く、訪問回数は年間二百回を超える。
  • 自宅出産
    • 開業以来50人を超える。お産に関しては 生まれてくる場所は 安心、安全であることを願って依頼者の家族を含めとことん話し合って決めている。自宅が産後安静を確保出来なかったり、家族の負担が大きい場合が最近は多い。産む場所にのみ拘らないで、赤ちゃんと家族の幸せを願った産前産後の相談、ケアを行っている。また施設内出産の充実を支援するため、以前勤務していた個人医院の手伝いに泊まりこみで出かけている。最近感じることは、お産は場所ではなくいかにお産を自分のものにしていくか、他力でなく、体作り、心作り、家族作りを自分でしっかりおこなえば赤ちゃんはどこであっても喜んで来てくれる。赤ちゃんからの命がけのメッセージを受け取るお手伝いを私もしていきたい。
  • 生共育
    • いのち 生きる 何故生まれてきたのだろうか、、、みんな理由があってここにいる。多くのいのちの出逢いから 私が感じたいのちについて語っている。 育児サークル、保育園、幼稚園、~小 中 高校 大人一般を対象に <いのちのお話し>と題して授業、講演を行っている。 平成13年からはじめて百回を超える。

辛い出産経験を乗り越えて

長男の出産は神戸の助産所で3日3晩かかりました。初めての出産だったため、母としてではなく、助産師としてお産に臨んでしまったため、頭では「こういきむ」「今はこうしたらいい」とわかっているのに思い通りに産まれない事に対し、ノイローゼ状態で「産めば終わるんだ」と産むことだけを考えていました。そして、産まれた子は仮死状態。助産師さんのお陰で意識を戻し、おっぱいを吸わせると、つぶっていた目を見開いて吸ってくれました。 2番目の子は、学校の教員をしていたため、自分のお産を生徒に見せながら教員の立場で状況を説明しながらのお産でした。 3番目の子は、自分の好きなスタイル、タイミングなどいろいろ指図しながら女王様になった気分で自宅出産し、それまでの出産でできなかった事ができ、満足でした。

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ノイローゼになったはじめての子育て‐開業のきっかけ

助産師として、妊娠から出産の事はわかっているが、子育ては初めての経験で、本には「おっぱいを飲めば泣き止んで寝る」「泣くのはおむつが濡れた時」とか書いてあるのにいくらおっぱいを飲ませても、おむつを替えても泣き止まずノイローゼ状態。そんな時、訪問に来てくれた保健士さんが「同じような悩みを皆持っているから、あなたの力を貸して欲しい」と言い、自分を含めノイローゼ気味の母親3人程ピックアップして昭和地区のマザーグースに連れて行ってくれ、自分も話すだけで落ち着いたし、聞いてくれたお母さんたちの励みにもなったようでした。あとは、自然の流れに沿って開業に至っています。

自宅出産について

病院や助産所での出産は、そこのやり方に合わせなくてはならない反面、自宅出産では、お母さんの「こう産みたい」という希望などお母さんと産まれてくる赤ちゃんを中心に合わせることができます。しかし、安全面や衛生面などの問題で親族の意見の一致を得られないと自宅出産は難しいのが現実。
自分自身も出産は病院を勧めます。ただ、病院で出産しても自宅で出産したように、いかに満足できるか、赤ちゃんがどんな思いで産まれてくるかが重要なのでそのための妊娠中、出産後の相談にのったりケアをしたりしています。

生共育について

出産は予定がたちにくいのに対して学校に講演に行くのは予定がしっかりと決まっています。
ですから、学校での予定があってもお産が急に入ることがあるので、事前にお産が入っても代わりにそこの先生が話をして下さる所しか依頼は受けてないんですよ。そのため、生共育とお産と両方こなすのは全国的に珍しく、どちらかにしたらって言われます。しかし、「姫宮さんは今日お産がなかったのでここに来てくれました」って紹介されると生徒たちも驚きながらも話に入りやすいです。産まれた時に戻って自分の生き方や命の大切さを見直す事を伝えていけたらと思っています。

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子育て中のお母さんにメッセージ

一人目の子は一生大変だけど、自分の思いを通してしっかりと子どもに立ち向かっていけば大丈夫。
下の子は、よく見ているからそれに従って大きくなります。危ないことをさせまいと育てないで欲しい。
何かあった時はダッシュで駆けつけて子どもと一緒に問題を解決して欲しい。子育ては「待つこと」「忍耐」が大切で子どもたちにもそういった経験をさせ鍛えていれば、思春期にも対応できるはずなので、がんばってくださいね。
わたしは、初めての子育てでノイローゼになった。今でも子どもがらみの悩みは尽きない。でも、全てを生きている喜びに変えることで幸せを感じられた。いつもいつもとはいかないけれど‥‥
とても辛い時周りに気づかずもがいていた。でも、ふっと周りに眼を向けるといつも優しい存在が居てくれた。だからここまで来られたって感謝している。必ずいるから、あなたの傍にも誰かきっと居てくれるから一人で苦しまないで‥‥ 

教えて姫宮さん  ~ワークショップに参加しているママたちの日頃の悩みを質問~

Q.夜泣きがひどいが、どう対応したらいいのでしょうか?(1歳7ヶ月)

A.夜中は自我が出る時なので、逆に夜泣きが無い方が気をつけてほしいです。泣いたら、お母さんから行かず子どもから来るまで待って泣かしきる。そして、しっかり抱いて背中が真っ赤になるくらいさすってやることで、“虫きり”と同じ作用があります。また、大地の上に素足になって遊ばせたり座らせることで自然の免疫力で虫がきれます。

Q.一人目が小さくて二人目がお腹にいる場合の抱っこは影響ありますか?

A.中期以降は座った姿勢で抱っこした方がいいです。お腹の赤ちゃんでも兄弟って心がとても通じているものです。メリハリをつけて生活しましょう。

Q.市販のおやつが気になります。与えてもいいのでしょうか?

A.あめやチョコは子どもを余計にイライラさせたり興奮させたりする作用があるので小さい時はできれば与えないように。でも、赤ちゃん用のおやつは考えられている物なので与えても構わないと思いますよ。

Q.歯磨きをすごく嫌がるがどうしたらいいのでしょうか?

A.無理にすると大きくなっても嫌いになるので、一緒に歌いながらとか楽しく磨けるといいですね。あと、食べ物で虫歯予防できるといいですね。

Q.妊娠中、予想以上にお腹の子が大きくなったので体重をコントロールする方法はないですか?

A.赤ちゃんは食べ物を吸収しやすいので食べ物を工夫しましょう。こんにゃくやきのこ類はいいですよ。できれば7キロ増をお勧めします。あと、糖尿病家系はお腹の子が大きくなりやすいようですよ。

Q.断乳ではなくなるべく卒乳したいのですがどうすれば上手くいきますか?

A.私の長男は4歳くらいまで飲んである日「苦い」って自分からやめたんですよ。お母さんがしんどい、子どもが乳しか飲まないで困る、二人目を妊娠したというなら、断乳がいいと思います。でもやめるチャンスは1回きりです。
やめたらおっぱいの代わりになる物を与えてあげて下さい。女の子だったら絵本やぬいぐるみなど。そうでなければ、とことんあげて欲しいと思います。また、断乳、卒乳した時にはおっぱいケアをしっかりとしないと残ったおっぱいが影響し、乳がんになる事もあります。

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まとめ

姫宮さんのお話を聞いていると自分の子育ての悩みなんか大した事無いなあ~と思えるほど、いろんな経験をされ前向きにがんばっている姿に励まされた気がしました。とても気さくなおおらかで優しい先生でいらっしゃるので皆さんも気軽に相談されたらいいですよ。